愛知県には「日間賀島(ひまかじま)」「篠島(しのじま)」「佐久島(さくしま)」と3つの離島があり、名古屋から日帰りで行ける島として知られています。日間賀島は「たこの島」として知られ、町の至る所にたこのオブジェクトがあり、様々なたこ料理を食べることができます。一方「篠島」は鯛とふぐの島として有名で、「御幣鯛(塩漬けの鯛)」を毎年伊勢神宮に奉納するなど、伊勢神宮ともゆかりの深い島です。
その昔に伊勢神宮を創建したといわれる倭姫命(ヤマトヒメノミコト)が篠島を訪ね鯛を求められて以来、伊勢神宮と篠島の関係は千年に渡り続いてきました。その関係から篠島は慶長年間に尾張藩の所属になるまで伊勢神宮領でした。今でも狩りは続いており、毎年、「御弊鯛(おんべだい)」という塩漬けの鯛を奉納しております。また、塩漬けや加工をする中手島は今も伊勢神宮の御領地で、篠島と伊勢神宮の約束と伝統は変わらずに守り続けられています。
「えご」は「エゴ草」という海藻を煮溶かして固めたもので、新潟県などにも伝わる郷土料理です。冷蔵庫がまだなかった頃、海のない長野県では、保存性の高い海産物は、不足しがちな栄養素をとるための貴重な食材でした。新潟県から入ってきたエゴ草は、北信地域で売り切れてしまい、長野市や松本市の大きな町までほとんど届かず、長野県の北部を中心に伝わり根付いたといわれています。
「エディブルフラワー」は食用にできるお花のことで、英語で「Edible(=食べられる)Flower(=お花)」という意味がそのまま通称として日本でも定着しました。無農薬や低農薬でつくられて生でも食べられる種類の花を使い、料理やスイーツなどに添えて食べられることが多いです。白馬村ではエディブルフラワーの生産が盛んであり、多くのお店でエディブルフラワーを使った料理を出したり、エディブルフラワーのイベントを行ったりしています。白馬村での素敵な「花ごはん」はいかがですか?
日本の中部地方、そのほぼ中央に位置する長野県。海に接する地域のない内陸の県で、標高2000〜3000メートル級の山々が南北にのびています。 日本では古代から主食としてコメが食べられていましたが、寒さに強く痩せた土地にも適応するソバは、コメの不作時の備えとして古くから全国で作られ、親しまれてきました。 その中でも長野県ではソバの栽培が盛んで、昼夜の寒暖差が大きいことから風味の強いそばに育ちます。県内で生産されたそば粉を使用したそばは「信州そば」と呼ばれ、同県の代表的な郷土料理です。 長野県南部に位置する伊那市の「高遠(たかとお)そば」は、県の特産品である辛味大根のしぼり汁と、焼きみそを溶いたつゆを付けて味わう個性的な信州そばです。
日本の代表的な調味料であるみそ。しょうゆやみりん、酢などとともに、麹菌を使った伝統的な発酵食品です。日本各地にはその土地ならではのみそが存在し、みそ汁のほか、さまざまな郷土料理に使われていいます。 「信州みそ」は長野県を中心に作られているみそのことで、戦国武将の武田信玄が兵糧として作らせたことがはじまりと言われています。米麹と大豆で作る「米みそ」で、色は淡黄で辛口が特徴です。 県南部の伊那市に古くから伝わる「五平餅」は、みそを使った郷土料理です。もともとは神様に新米の収穫を感謝し、来年の豊作の祈りを捧げるための供え物でした。 かたく炊いたうるち米を半分ほどつき、丸めて平たくするなどして串を刺し、みそにみりんや砂糖、くるみなどを混ぜたみそダレをつけて囲炉裏やコンロでこんがりと焼きます。
大紀町の七保(ななほ)地区は、世界的に有名な松阪牛の生産地。松坂牛は、優れた資質や行き届いた飼育管理により「肉の芸術」とも称されています。大紀町に訪れたら、ぜひ特産松阪牛のすき焼きをどうぞ。肉を口に入れるととろけるような食感が味わえます。
日本の中部地方、そのほぼ中央に位置する長野県。海に接する地域のない内陸の県で、標高2000〜3000メートル級の山々が南北にのびています。 長野県東部の佐久市は、江戸時代からコイの名産地として知られています。同市を流れる千曲川(ちくまがわ)の清涼な水は稲作やコイの飼育に適しており、農家は米づくりをする傍ら、コイの「水田養殖」をしていました。(近年は溜池での養殖が主流) この地域で育つコイは「佐久ゴイ」と呼ばれ、肉は引き締まり、適度に脂が乗って泥臭さのない逸品。冷水で身を引き締めた刺し身の「あらい」や、砂糖しょうゆで煮詰めた「うま煮」、信州味噌で煮込んだ「コイこく」などが定番です。コイは栄養価が高く、日本酒との相性も抜群。
この地では古くからブリの養殖が盛んでした。現在は県の特産品である茶葉やかんきつ類、海藻をブレンドした特別な餌で育て、「伊勢ブリ」ブランドとして出荷しています。 ブリの「べっこうずし」は、大紀町ならではの伝統料理のひとつ。表面がつややかなべっこうのように見えることから、その名がついたと言われています。
日本列島の中央に位置する長野県。海と接しない内陸の県で、標高2000〜3000メートル級の山々が南北にのびています。 日本は全国で酒づくりが行われ、各地域に銘酒が存在するというめずらしい国です。その中でも長野県は非常に酒蔵の数が多いことで知られています。 千曲川(ちくまがわ)の最上流地域、佐久平のある長野県東部の佐久市は米どころとして知られています。日本酒づくりに適した酒米の開発も行われ、350年以上前から酒づくりが盛んです。 佐久市は寒冷な気候風土に加え、北に浅間山、南は八ヶ岳連峰、そして千曲川が流れるなど水源が多彩です。これらの清らかな水は日本酒の主原料として使用され、それを「仕込み水」と呼びます。仕込み水は日本酒の味わいを左右するほど重要。佐久市の気候風土と豊かな水源が、個性豊かな日本酒を育んでいるのです。 この地域では13の酒蔵が点在しています。それぞれ13通りの哲学で酒づくりを行っており、多様性にあふれています。見学可能な酒蔵も多く、酒蔵めぐりも楽しいでしょう。 老舗酒蔵に滞在して日本酒づくり体験ができるという世界初のホテル(KURABITO STAY)もあり、国内外から注目されています。