伊豆地域の水わさび産地は、標高1,406mの万三郎岳を頂点とする天城山系の渓流沿いに広がっています。この地域の水は、これらの山々に降った雨水が、噴火堆積物である軽石や石英安山岩の層を抜けてきたもので、水量、水温、養分ともに、水わさび栽培に最適と言われ、明治時代から始まった「畳石式わさび田」による伝統的な農法は世界農業遺産に認定されています。静岡県内最大の産地として例年、農林水産大臣賞や林野庁長官賞を受賞するなど、品質は国内トップレベルであることは間違いなく、出荷先も関東圏、中京圏、関西圏などほぼ全国に行き渡り、知名度も抜群に高く、料理人からも高い評価を得ています。
静岡県東部を代表する西浦みかんは、沼津市西浦・内浦・静浦地区で栽培されており、その中でも「寿太郎温州」は昭和50年に沼津市西浦の山田壽太郎氏が「青島温州」の枝変わりとして発見したものです。寿太郎みかんは12月に収穫後、貯蔵庫で約2ヶ月間貯蔵することで糖度と風味が増加し、2月から3月にかけて市場出荷されています。寿太郎みかんは、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」にも登場することから、主要登場キャラ・高海千歌(たかみ ちか)の描かれたオリジナルデザインダンボール箱で数量限定出荷も行われています。
「大淵笹場」は富士山南麓、静岡県富士市の大淵地区にある茶園です。この場所は森に囲まれ、昔ながらの景観が保持されており、その風景写真は静岡県知事室や富士山静岡空港、JR東海の静岡県の告知や大手飲料メーカーのCMなど多くの場に使用されているなど、まさに日本を代表とする富士山と茶園の景勝地となっています。富士の茶は、温暖な気候、地形、土壌は茶栽培に適しており、その恵まれた環境で育まれたお茶は味、香りともに高品質で、消費者から高い評価を得ています。
伊豆市では伝統の原木栽培により、昔から良質なしいたけが生産されています。原木しいたけは肉厚で味、香りともに良く、特に乾燥しいたけは全国の品評会でも毎年入賞を果たすなど全国的に評価されています。原木しいたけの人工栽培を、寛保元年、門野原(現在の伊豆市湯ヶ島地区)の石渡清助(いしわたせいすけ)が日本で初めて行ったという記録も残っており、安心・信頼の確保のため、石渡清助にちなんで「清助しいたけ」、最高品質のものを「清助どんこ」のブランド名を冠しています。
富士山の湧水が豊富な富士宮市では、ニジマスの養殖が盛んに行われており、生産量は全国1位を誇っています。平成21年には「市の魚」としてニジマスを制定し富士宮市の重要な資源となっています。多彩で高品質な静岡県の農林水産物の中から、全国や海外に誇りうる価値や特長等を備えた商品を、静岡県独自の基準に基づいて認定する『しずおか食セレクション』の認定を受けた「富士山の湧水が育てた大々鱒 紅富士(あかふじ)」は、富士養鱒漁業協同組合の大型ブランドニジマスとして生産されており、2~3年かけて魚体重2kg以上になるまで産卵をさせずに育成させるため、味が良く、高い評価を得ています。
伊豆のわさびに関する様々な情報発信や地域との交流を目的に整備した施設です。伊豆わさび栽培の歴史、高品質なわさびが生産できる理由、「静岡水わさびの伝統栽培」の世界農業遺産認定のポイントなど、映像やグラフィックパネルなどでわかりやすく発信しています。また、わさび田の見学ルールや注意事項の周知を行っています。わさび田にはトイレやゴミを捨てる場所がなく観光受入態勢が整った場所ではないので、配慮をお願いします。また、生わさびを食べたことがない方や普段食べるチューブわさびとの違いを体感する食べ比べ体験の提供を検討中です。ぜひ本物の生わさびの香りや色、爽やかな辛味を体験してみてください。
お椀をふせたようなシルエットが特徴的な「大室山」。山頂へは爽快な空中散歩が楽しめるリフトで向かいます。およそ1kmの噴火口を散策するお鉢めぐりでは富士山、伊豆七島、相模灘などの素晴らしい眺望が楽しめます。晴れた日には富士山を背景に記念撮影できるスポットは人気!火口には安産と縁結びの神様が祀られた「大室山浅間神社」やアーチェリーを楽しむ施設があります。毎年2月の第2日曜日には山全体を燃やしてしまう伝統行事「山焼き」が開催されて多くの観光客で賑わいます。
「大淵笹場」は富士山南麓、静岡県富士市の大淵地区にある茶園です。この場所は森に囲まれ、近隣の住宅や電柱などの人工物から切り離されています。昔ながらの景観が保持され、その風景写真は静岡県知事室や富士山静岡空港、JR東海の静岡県の告知など多くの場に使用されている、まさに日本を代表とする富士山と茶園の景勝地です。日本を代表する版画絵師・葛飾北斎が描いた富嶽三十六景の一つ「駿州片倉茶園ノ不二」という絵にもあるように、富士山の南麓は江戸時代より茶栽培の盛んな地域です。葛飾北斎は惜しくも笹場にはたどり着かなかったのですが、当時とほぼ変わらない景色がここにあります。
別名、正月魚(しょうがつよ)とも言われ、お正月神棚にお供えし神事を兼ねた保存食です。西伊豆町の田子港で、干物の原点でもある魚の塩蔵という、古来より伝えられるシンプルな加工法を元に作られています。かつては日本全国で作られていた鰹の塩蔵品も今では国内唯一、西伊豆町田子地区だけとなっています。潮かつお造りは初冬から仕込みを開始し、新鮮な鰹の内臓を取り除き、2週間ほど丸ごと塩の中へ漬け込み、その後に西伊豆特有の冬の西風に3週間ほどさらし水分を抜き熟成させ完成します。塩辛いのが特徴で少しの量でクセになる旨味を味わえます。
伊豆を代表する真っ赤な魚、その名は、深海でも餌を探せるように大きく金色に輝く眼に由来します。日帰り操業で漁獲される「地きんめ」は、主に伊東、稲取、下田の港に水揚げされる。伊豆周辺に好漁場があるからであり、釣ったその日に水揚げできるため、高い鮮度を誇り、刺身などで食べられます。「須崎の日戻り金目鯛」、「稲取キンメ」はしずおか食セレクション認定されており、「稲取キンメ」は地域団体商標登録されています。