日本の中部地方に位置する岐阜県。下呂市馬瀬(まぜ)地域は、岐阜県のほぼ中央にあり、村の面積の95%以上は山林です。森は豊かな水源でもあり、村を流れる馬瀬川は、清流に生息するアユなど川魚の漁場となっています。
馬瀬地域にある郷土料理の店や旅館などで提供される、旬のアユ料理の数々。定番人気は何と言ってもアユの塩焼き。魚の身には塩を薄く付け、頭や背びれ、尾びれに付ける塩はやや多めにして炭火でじっくりと焼きます。馬瀬のアユは身がよく引き締まっており、ほのかに甘く、よい香りが特徴です。
馬瀬地域には、山村の豊かな食文化を堪能できる料理 が数多くあります。寿司ご飯を「朴の木」の葉で包んだ 「ほう葉寿司」や渓流魚料理、麦麹を原料とする手作り 味噌、「かぶら」などの地元産の野菜を用いた漬物など、 いずれも是非とも味わいたい料理ばかりです。
「馬瀬里山ミュージアム」は、NPO「日本で最も美しい村」 連合に加盟している馬瀬地域の景観保全のモデル地 区です。地域住民が選んだ美しい景観スポット「馬瀬十 景」の数河地区や惣島八幡神社付近では、清流や魚の 生息環境を守る森林、水田、神社、寺等が一望でき、心 に残る山里風景が広がっています。
夜の馬瀬川で篝火や松明を用いて、鮎を網に追い込み 捕える伝統漁法の「火ぶり漁」を眺めながら、幻想的な 雰囲気の中で味わう鮎の塩焼きは格別の美味しさがあり ます。
美しい景観を眺めながら「里山ミュージアム」を巡る ウォーキングは、地元の人たちとの心温まる会話も楽しめ るひと時です。