「たこの島」と呼ばれるほど良質なたこが獲れることで有名な日間賀島では、たこの干物作りが盛んに行われており、干物作りを体験することもできます。たこのぬめりを取り、干しやすいように包丁で捌いてから天日に干すまでを体験することができます。
愛知県には「日間賀島(ひまかじま)」「篠島(しのじま)」「佐久島(さくしま)」と3つの離島があり、名古屋から日帰りで行ける島として知られています。日間賀島は「たこの島」として知られ、町の至る所にたこのオブジェクトがあり、様々なたこ料理を食べることができます。一方「篠島」は鯛とふぐの島として有名で、「御幣鯛(塩漬けの鯛)」を毎年伊勢神宮に奉納するなど、伊勢神宮ともゆかりの深い島です。
その昔に伊勢神宮を創建したといわれる倭姫命(ヤマトヒメノミコト)が篠島を訪ね鯛を求められて以来、伊勢神宮と篠島の関係は千年に渡り続いてきました。その関係から篠島は慶長年間に尾張藩の所属になるまで伊勢神宮領でした。今でも狩りは続いており、毎年、「御弊鯛(おんべだい)」という塩漬けの鯛を奉納しております。また、塩漬けや加工をする中手島は今も伊勢神宮の御領地で、篠島と伊勢神宮の約束と伝統は変わらずに守り続けられています。
篠島の鯛は千年もの間、伊勢神宮に奉納さ れており、味が濃く、甘みさえ感じるといわれる 逸品。新鮮な鯛は「調製」の心をもって丁寧に しめられ、調理されます。南知多では、祝いの 席に限らず、刺身、塩焼き、塩釜、煮つけ、鯛 めし、干物等、さまざまに楽しまれています。
温暖な気候のた め、毎年12月頃まで、満開の「冬のヒマワリ」を楽しめま す。篠島、日間賀島、半島の各所に、知多四国八十八カ 所霊場が点在し、海を渡るユニークな霊場巡りが人気 です。
海産物の「調製」体験をはじめ、漁業体験や野菜・果物 の狩りもぎ、島トレッキング等、自然の恵みへの感謝と畏 敬の念に立ち返ることのできる体験が豊富です。農林 漁業の営みを色濃く反映した、特色ある地域の「祭り」を 学び、参加する機会を設ける等、伝統と歴史、文化の継 承に資する取り組みにも力を入れています。