千本の桜に抱かれた岡山随一の桜の名所 「日本100名城」「日本さくら名所100選」に選ばれている津山市のシンボル。本能寺の変で討死した森蘭丸の弟、森忠政が1616年に築城しました。明治の廃城令によって建造物はすべて取り壊されましたが、2005年に築城400周年を記念して備中櫓(びっちゅうやぐら)が復元。約45mの高さを誇る石垣とともに新たな人気スポットとなっています。また、県内でも1、2を争う桜の名所として知られ、約1,000本の桜が咲き誇る景観は見事です。石垣の上から眺めるライトアップされた桜も圧巻です。
社寺建築と町家、近代建築が織りなす城西地区の町並み 1917(大正6)年建築の木造2階建で正面にドームを配し、屋根、窓の細かい装飾が特徴の同館は部屋ごとに異なる材質の大理石を使った暖炉があり、国の登録文化財です。 1階にある喫茶はとても素敵な空間で、当時の漆喰の壁に、高い天井の中で「珈琲」の漢字を考案した津山出身の洋学者「宇田川榕菴」にちなんだ 「榕菴珈琲」 も楽しめます。 社寺建築と町家、近代建築が織りなす城西地区の町並みは、2020年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
四季折々の自然美が楽しめる大名庭園 津山藩2代藩主・森長継(ながつぐ)が京都から作庭師を招いて造営された廻遊式庭園。京都御苑内にある仙洞御所(せんとうごしょ)を模して造られました。春の桜、夏の睡蓮、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季折々の景観美を楽しむことができます。現在は無料で一般開放されていて、多くの人が訪れています。2002年9月には「旧津山藩別邸庭園(衆楽園)」として国の名勝に指定されました。
岡山県の北部に位置する津山市は古くから牛馬の流通の拠点であったことから、牛肉の食文化が根付いています。津山では、牛の心臓近くの血管部分を「ヨメナカセ」と呼びます。表面がコリコリした食感で、焼いたり、天ぷらなどにして日常的に食べられている料理です。 また、日本で一般的に「煮こごり」というと魚を使いますが、津山では牛肉を使用。古くから冬の寒い時期に食べられていました。牛のすじ肉をとろ火で煮込み、スープ状にしたものを冷やし固めます。コラーゲンたっぷり、ぷるぷるの食感で、お酒のおつまみとしてもよく合います。
日本の中国地方南東部に属する岡山県。津山市はその北部に位置します。 古代から物流の拠点だった津山地区は牛馬の流通も盛んで、飛鳥時代末期の705年には牛馬の仲買商人が集まり、牛馬の市場も開催されていたという記録も残っています。 日本は古代より肉食をしていましたが、仏教の伝来とともに肉食が嫌悪されるようになっていくという歴史があります。しかしその中でも、津山地域では「健康維持のために食べる」「薬のような役割として食べる」という、「養生(ようじょう)喰い」として、牛肉を口にしていました。 養生喰いは、もともと牛馬の仲買商人の間で行われており、それがやがて一般庶民に広まったようです。 このような歴史を背景に、津山地区では牛肉の食文化が今でも根付いています。 また、津山市は古くから和牛の繁殖農家が多く、全国のブランド和牛のもととなる子牛を育て、出荷してきました。子牛のほとんどが地域外に供給されていたことから、畜産農家の間で独自のブランド牛を作ろうという思いが高まり、2014年に飼育がスタート、2016年に「つやま和牛」ブランドとして初出荷しました。 つやま和牛の飼育には、栄養豊富な地元・津山産の小麦ふすまやおからを使用。 A5ランクのやわらかで強い旨味が特徴です。
そずり鍋「あばらやスジの細かな肉をそぎ落す」ことを津山の方言で「そずり」と言います。 骨そばの肉は柔らかく、醤油ベースの出し汁に豆腐・白菜・白ネギ等の地域の野菜を入れたもので、うま味がたっぷりと凝縮された人気メニューです。牛肉のさまざまな部位を使用するため、異なる食感を楽しめます。
城下町津山の面影が残る、風情ある町並み 城下町津山の東側に位置する旧出雲街道に面した城東町並み保存地区。なまこ壁や袖壁(そでかべ)、虫籠窓(むしこまど)など、当時の面影をそのまま残した建物が連なっています。火の見櫓が印象的な作州城東屋敷、江戸時代に建てられた町家が保存されている城東むかし町家などは必見スポット!一つ一つ名前の付いた小さな路地にも城下町の名残が感じられます。2013年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
城西地区には6つの宗派のお寺がありますが、宗派を超えて仏教に親しんでもらう活動を通じて地域の活性化を図るため「若僧会」を結成し様々な地域貢献活動をしています。城西若僧会の案内で重要伝統的建造物群保存地区に選定された城西地区の寺社群を巡ります。普段は立ち入れないお堂やご本尊様を案内してもらえます。抹茶コース、写経・写仏コース、座談・瞑想コースが選択可能です。希望のコースによって案内するルートが変わってきます。
伝統の作州絣(さくしゅうかすり)織り体験を楽しんでいただけます。
鉄道ファン必見!懐かしい車両を多数展示 津山まなびの鉄道館は、旧津山扇形機関車庫として車両、転車台、蒸気機関車の動輪など展示するスペースと、岡山の鉄道の歴史や、鉄道のしくみを体験しながら学べるスペース、さらに、津山の街並みをジオラマ展示したスペースで構成されています。1936年に建設された旧津山扇形機関車庫は現存するものでは国内2番目の規模を誇る貴重な施設です。国内で1台のみ製造された大馬力のエンジンを積んだディーゼル機関車「DE50-1」が保存されています。鉄道や機関車に興味がある人は必見です。