瀬戸内の気候は温暖で日照時間が長く、柑橘の栽培に適していたため、海風が吹き陽光降り注ぐ斜面全体を使った柑橘類の栽培が盛んになりました。尾道市で栽培される柑橘類の種類は、レモン、温州みかん、はっさく、夏みかん、ネーブル、あんせいかん、デコポン、清見など多種に渡ります。 尾道市瀬戸田町にある通称「レモン谷」では日のあたる斜面に植えられたレモンの木があり、初夏に咲く花とそして冬から春にかけて稔る黄色いレモンの実を見ることができます。
「LOG(ログ)」は、千光寺近くのアパートをリノベーションして再生した宿泊施設、レストラン、ショップが併設された複合施設です。レストランでは、生産者の顔が見える食材をたっぷり使ったメニューが人気で、地元の野菜や瀬戸内の新鮮な魚介類を味わえるイベントや、暦を大切にする昔ながらの暮らしを体験できるワークショップなども開催しています。
ご当地ラーメンの元祖とも言うべき「尾道ラーメン」。広島県の尾道市を発祥で、豚の背脂を浮かせた醤油ベースのスープと、平打ち麺が特徴のラーメンを言い、そのすっきりとした味で、幅広い年齢層から支持されています。市内にはたくさんのラーメン店が並び、お店ごとにオリジナルの味があり、店々の尾道ラーメンを食べ比べるのも楽しみの一つです。
尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」。この海道は日本初の海峡を横断できる自転車道としても整備されました。米国CNN「世界で最も素晴らしい7大 サイクリングコース」の1つに選ばれたことで、世界中のサイクリストから注目されている自転車道です。車の交通量が少なく、初心者でも安心なコースで、瀬戸内海の島々が織りなす絶景を楽しめるスポットとして人気があります。
宇治抹茶との相性が抜群な古老柿は、茶菓子や正月の縁起物として愛され、宇治の茶文化と深く関わってきました。「孤娘柿」、「ころ柿」とも表現され、「鶴の子柿」という乾燥しやすい小ぶりの渋柿を使ってつくられます。冬に生産され、冷たい風にさらされることで柿の甘みが増します。主に12月中旬~翌年1月くらいまで販売されており、JAや地域のお茶屋さん、スーパーなどで購入することができます。お酒を飲む前に食べると、悪酔い防止や二日酔いを抑える作用もあるといわれています。
「茶汁」はお茶農家の方が野外でも手軽に食べられる食事として代々伝わってきました。野菜と干物に煎茶をかけていただくお茶漬けのようなものですが、味付けや具材は各家庭などによって異なります。また、「江戸時代から続く郷土の料理」として、文化庁の事業「100年フード」に認定されています。宇治田原町では郷土食文化を伝える一環として学校給食にこの茶汁が採用されているそうです。
京都山城地域宇治では、「宇治抹茶」、「宇治玉露」、「宇治煎茶」の三種類の茶葉を栽培しています。宇治抹茶は乾燥させた茶葉を石臼などで挽くことで粉状にしており、香りが豊かで苦味が少なく、ほのかな甘みを感じる抹茶です。宇治玉露は豊潤な香りと旨味が強い最高級品として有名な茶葉です。宇治煎茶は爽やかな香りと心地よい渋みを併せ持っており、三茶種の中ではもっとも多く飲まれています。
山城地域には農家の自宅などを客室にし、農林漁業体の体験ができる民宿があります。農林漁業体の体験だけでなく、自家製の美味しいお茶を堪能できたり、オリジナルの民宿料理を提供したり、陶芸や抹茶アート、茶香服の体験など、民宿ごとに特色があります。美しい自然や景観の中でこの地域の人々の暮らしを知ることができる、体験型宿泊施設です。
宇治市周辺ではお茶について体験できる公営・民営の体験コースがあり、茶摘みからテイスティング、石臼挽き、抹茶・煎茶の入れ方まで、お茶に関する様々なアクティビティを体験できます。お茶の製法を勉強するもよし、お茶の入れ方や心、文化を勉強するもよし、お茶の街宇治市ならではのお茶体験をお楽しみください。
茶葉生産量の約4割を誇っている京都府の中でも山城地方は日本茶の高級ブランド「宇治茶」の産地として有名で、この地方の谷間や丘陵には広大な「茶畑」が広がっています。「石寺の茶畑」は京都府の景観資産第1号にも指定されている他、日本遺産にも認定されている風景で、さまざまなお茶の話題には必ず登場する「茶畑の原風景」ともいえる場所です。