トロッコ列車はトロッコ嵯峨駅から亀岡駅までの7.3キロを約25分間で結ぶ観光列車です。山陰本線の旧線を活用したコースで8つのトンネルを抜けながら保津川渓谷沿いの雄大な自然をたっぷりと堪能できます。四季折々の風景を楽しむことができ、春の山桜や秋の紅葉などは特に美しく自然観光にもおすすめです。
英国王室の利用から(明治14年)始まったとされる保津川下りは、川とともに暮らしてきた歴史・文化を船頭のユーモアあふれる話を聞きながら楽しく学ぶことができます。
約220年前(江戸時代)〜 150年前(明治時代)に建てられた茅葺き屋根の家屋が現存していることで名高い美山町。 第24回UNWTO(国連世界観光機関)総会において、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選定されました。のどかな田園風景とかやぶき屋根がマッチして、心がなごむ光景となっている。
酒呑童子の伝説が残る地、大江山では、秋から冬にかけて美しい雲海を見ることができます。大江山の麓、由良川流域は日中との寒暖差が大きいため、霧が発生しやすいといわれており、山々の間に溜まった霧が雲の海に見えることから「雲海」と呼ばれています。雲海が見られるのは、11月~12月にかけての早朝。大江山の8合目にある鬼嶽稲荷神社はこの雲海の絶景を見ることができる有名なスポットです。
「芦生原生林(あしうげんせいりん)」は京都府と福井県・滋賀県に接した由良川の源流部で、「美山かやぶきの里」として知られる京都府南丹市美山町にある4179.7ヘクタールに渡る広大な原生林です。「芦生の森」とも呼ばれる一帯は「京都丹波高原国定公園」として指定を受けており、入林時の人数などの制限があります。ブナの原生林や日本の原風景を見ることができる関西では数少ない貴重な原生林です。
岡山県の北部に位置する津山市は古くから牛馬の流通の拠点であったことから、牛肉の食文化が根付いています。津山では、牛の心臓近くの血管部分を「ヨメナカセ」と呼びます。表面がコリコリした食感で、焼いたり、天ぷらなどにして日常的に食べられている料理です。 また、日本で一般的に「煮こごり」というと魚を使いますが、津山では牛肉を使用。古くから冬の寒い時期に食べられていました。牛のすじ肉をとろ火で煮込み、スープ状にしたものを冷やし固めます。コラーゲンたっぷり、ぷるぷるの食感で、お酒のおつまみとしてもよく合います。
日本の中国地方南東部に属する岡山県。津山市はその北部に位置します。 古代から物流の拠点だった津山地区は牛馬の流通も盛んで、飛鳥時代末期の705年には牛馬の仲買商人が集まり、牛馬の市場も開催されていたという記録も残っています。 日本は古代より肉食をしていましたが、仏教の伝来とともに肉食が嫌悪されるようになっていくという歴史があります。しかしその中でも、津山地域では「健康維持のために食べる」「薬のような役割として食べる」という、「養生(ようじょう)喰い」として、牛肉を口にしていました。 養生喰いは、もともと牛馬の仲買商人の間で行われており、それがやがて一般庶民に広まったようです。 このような歴史を背景に、津山地区では牛肉の食文化が今でも根付いています。 また、津山市は古くから和牛の繁殖農家が多く、全国のブランド和牛のもととなる子牛を育て、出荷してきました。子牛のほとんどが地域外に供給されていたことから、畜産農家の間で独自のブランド牛を作ろうという思いが高まり、2014年に飼育がスタート、2016年に「つやま和牛」ブランドとして初出荷しました。 つやま和牛の飼育には、栄養豊富な地元・津山産の小麦ふすまやおからを使用。 A5ランクのやわらかで強い旨味が特徴です。
益田市の特徴的な郷土料理の「うずめ飯」。島根県は全国有数のわさびの産地でもあります。 旬の野菜やきのこ類、鶏肉などの具をだしで煮てお椀の底に入れ、具が見えないように上から炊きたてのご飯をよそい、おろしたてのわさびを添えています. 実はご飯の下にはたくさんの具材が隠れています。ぜひ地域で食べてみてください!
日本の中国地方北部にある島根県。益田市はその西端に位置し、北は日本海、南は中国山地が広がる地域です。鎌倉時代から室町時代まで交易が盛んで、当時この地域を治めていた領主・益田氏に関する古文書が数多く残されています。 こういった歴史的背景からヒントから、地域の中世の食を再現するプロジェクトを発足。歴史や料理研究者の協力も依頼し、古文書にある「中世の饗応(きょうおう)料理」の復元を試みました。 益田エリアの文化を発信する「MASCOS HOTEL(マスコスホテル)」では、饗応料理のお弁当を予約注文することができます。 饗応(きょうおう)料理の「饗応」とは、相手にお酒や食事などを出してもてなすことです。
益田市の郷土料理である「アユ雑煮」。市内を流れる高津川は山陰を代表する清流で知られており、天然アユの産地でもあります。日本では正月に各地で雑煮を食べる習慣がありますが、益田地区に伝わる雑煮は、特産のアユを使った「焼きアユ雑煮」。炭火でじっくりと焼き、乾燥させた干しアユでだしを取ります。お椀に丸餅などの具材を入れた後、豪快に乗せるアユが特徴的。アユならではあっさりとしたうま味が楽しめる一品です