茶葉生産量の約4割を誇っている京都府の中でも山城地方は日本茶の高級ブランド「宇治茶」の産地として有名で、この地方の谷間や丘陵には広大な「茶畑」が広がっています。「石寺の茶畑」は京都府の景観資産第1号にも指定されている他、日本遺産にも認定されている風景で、さまざまなお茶の話題には必ず登場する「茶畑の原風景」ともいえる場所です。
美山では鶏を飼う家が多かったことから、古くから祭事など、人が集まる機会に「かしわ(地鶏)のすき焼き」が食されてきました。春は竹の子やうど、秋は松茸と九条ねぎや水菜など、森の京都で育った季節野菜と地鶏をたっぷり使って煮込みます。今では鶏を飼う家庭はほとんどなくなくなりましたが、客人を迎える「おもてなしの料理」として親しまれています。
森の京都エリアは秋の紅葉や京野菜などの食材でも有名です。その中でも福知山市は栗スイーツの名所でもあります。秋から冬にかけてが栗スイーツの本番。市内にある数々の和菓子、洋菓子店に栗スイーツが並びます。老舗和菓子屋さんに並ぶ栗羊羹や焼き栗きんとんなどの和菓子はもちろん、京都の栗を求めてパリの有名店がお店を出していたりと、まさに栗スイーツの宝庫です。紅葉散策のお供に栗スイーツいかがですか?
近年日本でも定着しつつある「ジビエ料理」。「ジビエ」とは、狩猟で取れた天然の野生鳥獣の食肉を意味することばで、イノシシやシカや野鳥肉などが知られています。京都府では昔からイノシシを食す風習があり、「かやぶきの里」として知られる美山地区のぼたん鍋は冬の風物詩として有名です。猪肉はその脂身が特長で、コラーゲンたっぷりあり、見た目も美しいイノシシ肉のぼたん鍋は食べておきたい逸品です。
トロッコ列車はトロッコ嵯峨駅から亀岡駅までの7.3キロを約25分間で結ぶ観光列車です。山陰本線の旧線を活用したコースで8つのトンネルを抜けながら保津川渓谷沿いの雄大な自然をたっぷりと堪能できます。四季折々の風景を楽しむことができ、春の山桜や秋の紅葉などは特に美しく自然観光にもおすすめです。
英国王室の利用から(明治14年)始まったとされる保津川下りは、川とともに暮らしてきた歴史・文化を船頭のユーモアあふれる話を聞きながら楽しく学ぶことができます。
約220年前(江戸時代)〜 150年前(明治時代)に建てられた茅葺き屋根の家屋が現存していることで名高い美山町。 第24回UNWTO(国連世界観光機関)総会において、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選定されました。のどかな田園風景とかやぶき屋根がマッチして、心がなごむ光景となっている。
酒呑童子の伝説が残る地、大江山では、秋から冬にかけて美しい雲海を見ることができます。大江山の麓、由良川流域は日中との寒暖差が大きいため、霧が発生しやすいといわれており、山々の間に溜まった霧が雲の海に見えることから「雲海」と呼ばれています。雲海が見られるのは、11月~12月にかけての早朝。大江山の8合目にある鬼嶽稲荷神社はこの雲海の絶景を見ることができる有名なスポットです。
「芦生原生林(あしうげんせいりん)」は京都府と福井県・滋賀県に接した由良川の源流部で、「美山かやぶきの里」として知られる京都府南丹市美山町にある4179.7ヘクタールに渡る広大な原生林です。「芦生の森」とも呼ばれる一帯は「京都丹波高原国定公園」として指定を受けており、入林時の人数などの制限があります。ブナの原生林や日本の原風景を見ることができる関西では数少ない貴重な原生林です。
GI登録されている「河北せり」は、300年の歴史があり、 シャキシャキの食感で雑煮や牡蠣を入れた冬の名物 「石巻せり鍋」として堪能することが出来ます。