雪国は長い冬に備えるため、一年中、冬を意識して生活します。雪解けととも に春に採れる山菜を春に保存し、夏に採れる野菜は夏に保存、秋はきのこを保 存……というように。保存方法は塩漬けにしたり、乾燥させたりして貯蔵しま す。そして冬が訪れると、貯蔵していたものを煮たり、炒めたり、汁物にする などして利用します。
雪国・十日町の郷土料理は、地酒との相性も抜群です。 十日町の酒蔵は規模が小さいため、地元以外にはほとんど流通しません。 ここでしか味わえない食と酒を、ぜひ十日町で堪能してください。
古くから伝わる郷土料理「しもつかれ」は、正月に食べた塩引きの鮭の頭や、節分に使った大豆などの残り物を集めて作ったサスティナブルな料理です。 しもつかれは、もともと祭礼の日の料理であり、普段の日は作りませんでした。 しかし栄養価も高いため、現代では日常でも口にする家庭料理となっています。
大田原市はとうがらしの一大産地で、生産量は日本一。「栃木三鷹(とちぎさんたか)とうがらし」ブランドとして、市の特産品に認定されています。 市内の飲食店では、栃木三鷹とうがらしを使用した「さんたからあげ」を提供する店も多く、このとうがらしの辛味とうまみをいかした店独自の味付けで、来店客の舌を楽しませています。
大田原市はかつて「大俵」と呼ばれていた米どころであり、米を原料とする日 本酒づくりも行われています。市内にある5つの酒蔵では、那須連山と八溝山 系の伏流水を仕込み水として育む、酒づくりが行われています。
会津若松の郷土料理「こづゆ」は、もともと会津藩の藩主が食べていた武家料理。干したほたての 貝柱でダシを取り、にんじんやしいたけ、きくらげ、わらび、里芋などの食材 を煮て、しょうゆベースの薄味で整えます。 会津地方では会津塗という伝統的な漆器があり、浅く作られた朱塗りの手塩皿に盛り付けます。今でも結婚式などのお祝いやおもてなしの席で出されています。
会津地方は東北屈指の日本酒の産地です。会津盆地を取り巻く気候風土 がおいしい日本酒を育み、江戸時代に会津藩の城下町として栄えた歴史から、 多くの酒蔵が存在します。 こういった背景から各酒蔵では醸造技術を磨き続け、「全国新酒鑑評会」では何 度も金賞を受賞。この地域では、非常に知名度が高い酒蔵や銘柄が揃っていま す。
これは会津若松市の名物のひとつである「田楽」です。 こんにゃくや豆腐の生揚げ、丸餅、里芋、しんごろう(潰しごはん)などの具に串を刺し、赤みそに砂糖と薬味を練り込んだタレを付けて炭火で焼きます。
馬瀬地域にある郷土料理の店や旅館などで提供される、旬のアユ料理の数々。定番人気は何と言ってもアユの塩焼き。魚の身には塩を薄く付け、頭や背びれ、尾びれに付ける塩はやや多めにして炭火でじっくりと焼きます。馬瀬のアユは身がよく引き締まっており、ほのかに甘く、よい香りが特徴です。
毘沙門山から流れる名水から作られた「毘沙門氷」はただの氷ではありません。 毘沙門氷を使ったかき氷はふわふわで、ミネラルもたっぷり。 シロップも地元産農産物にこだわっていて、特におすすめは「トマトシロップ」です。 このかき氷は、秩父山合に位置する観音茶屋で食べることができます。また、店主が毎日丹精込めて製麵している秩父産小麦を使った「新うどん」「新そば」もおすすめです。