国東半島は、日本を代表する温泉地である別府温泉や、神仏習合の発祥地と される宇佐神宮などがあり、長い歴史で育まれた文化が色濃く残ります。 古くから麦などの穀物栽培が盛んで、多くは粉にして利用してきました。 「だんご汁」は小麦を使ったこの地域の代表的な郷土料理で、米が 不足していた時代に発展しました。
国東半島沖に浮かぶ姫島(ひめしま)には、さつまいもの粉を使った 「いもきり」という麺があります。ゆでるとほのかに甘く、もちもちとした食感が特徴です。 いもきりは、さつまいもを薄切りにして干し、それを粉にしたものに水を加え て練り、薄く伸ばして細く切って麺状にしたものです。茹でたいもきりに、根 菜類や豆腐などの具を入れてしょうゆで煮た汁をかけます。
この地域は日本最大のクヌギ林があり、伝統的な原木しいたけ栽培が行われています。 クヌギで育ったしいたけは、大きく肉厚に成長します。 ゆっくりと2年をかけて育成するため、うま味成分や香りが強く、 しっかりとした歯ごたえの高品質の干ししいたけになります。
日本茶とは、日本で生産される「緑茶」をさします。緑茶は茶葉を摘んでから発酵させずに作られ、「煎茶」をはじめ、「玉露」や「抹茶」、「番茶」、「ほうじ茶」、「玄米茶」などさまざまな種類があります。 大井川地域の各製茶工場では栽培条件や工場独自のこだわりの製法などにより、うま味・渋み・香り・水色(すいしょく)が異なる特色あるお茶が作られています。※水色(すいしょく)とは、湯飲みに抽出されたお茶の色のこと
「駿河湾の宝石」と称される桜エビ。香りやうまみが凝集された、4~5cmほどの小さなエビです。海中では透明ですが、水揚げされるとまるで桜の花のようなピンク色をまとうため、桜エビと呼ばれています。 桜えび漁の漁業許可がおりているのは国内では静岡のみ。環境保全と生態系の維持をしっかりと行いながら、漁を営んでいるのです。
十和田地方の家庭で愛されている「バラ焼き」を紹介します。 バラ焼きとは、牛のバラ肉(あばら骨周辺の肉)と大量の玉ねぎなどを鉄板の上で焼き、しょうゆベースの甘辛いタレで味付けしたものです。韓国料理のプルコギをヒントに味付けをして考え出されたようです。現在は家庭だけでなく、市内の多くの飲食店で提供されています。
青森県は、日本で一番ニンニクの生産量が多い県で知られ、国内出荷量の約7割を占めます。(2020年度)そして十和田市は県内で最もニンニク生産が盛んな地域です。十和田市で育つニンニクは大玉で色は白く、強いうまみを持っています。
愛媛県は瀬戸内海と宇和海に約200の島々 を有します。柑橘類の 生産地として有名です。 中でも八幡浜(やわたはま)市は海岸線近くから急傾斜地に積み上げられた石垣があり、この段々畑で行われているみかん栽培が有名です。空や海、石段からの太陽の反射をたっぷりと浴 び、色も甘みも高品質な温州みかんが育ちます。
「じゃこ天」は、八幡浜の特産品です。地魚のすり身を油で揚げた練り製品で、軽く火であぶると香ばしさが口いっぱいに広がります。 じゃこ天はこのエリアで愛される「八幡浜ちゃんぽん」の具材にもなっています。
十日町を代表する郷土料理は「へぎそば」です。つるつるとした喉越しと、しっかりした歯ごたえがあります。日本各地にはさまざまなそばが存在しますが、へぎそばの最大の特徴は、作る工程で生地を伸ばす際、つなぎに「布海苔(ふのり)」という海藻を使用する点です。そばを茹で、器に盛る際は、手を振りながら茹で上がったそばを束ねて盛り付けていきます。