国東半島は、日本を代表する温泉地である別府温泉や、神仏習合の発祥地と される宇佐神宮などがあり、長い歴史で育まれた文化が色濃く残ります。 古くから麦などの穀物栽培が盛んで、多くは粉にして利用してきました。 「だんご汁」は小麦を使ったこの地域の代表的な郷土料理で、米が 不足していた時代に発展しました。
国東半島沖に浮かぶ姫島(ひめしま)には、さつまいもの粉を使った 「いもきり」という麺があります。ゆでるとほのかに甘く、もちもちとした食感が特徴です。 いもきりは、さつまいもを薄切りにして干し、それを粉にしたものに水を加え て練り、薄く伸ばして細く切って麺状にしたものです。茹でたいもきりに、根 菜類や豆腐などの具を入れてしょうゆで煮た汁をかけます。
この地域は日本最大のクヌギ林があり、伝統的な原木しいたけ栽培が行われています。 クヌギで育ったしいたけは、大きく肉厚に成長します。 ゆっくりと2年をかけて育成するため、うま味成分や香りが強く、 しっかりとした歯ごたえの高品質の干ししいたけになります。
六郷満山の修行僧が歩いた修行道をベースとしたトレッキングコース「国東半島峯道ロングトレイル」など、知られざる日本の記憶を体感できるメニューが揃っています。
かつて豊国(とよのくに)と呼 ばれた当地は守江湾の「牡蠣」や姫島「車えび」、日出の 「城下かれい」、日本一の生産量を誇る「乾しいたけ」など、海の幸・山の幸に恵まれた実り豊かな地域です。
千年前の姿をそのまま残す「田染荘」、名勝 「耶馬渓」の岩峰など、独特な風土により形成された多 彩な景観を楽しむことができます。
宇佐神宮の幻の神事「行幸会(ぎょうこうえ)」の食について、古の記録を参考に特産品を用いた現代版「行幸 会の道おもてなし料理」として再現し、地域ならではの 食の開発を進めています。
日本を代表する神社「宇佐神宮」、かつて宇佐神宮の荘園です。また、世界でも有数の 温泉地「別府温泉」では、至る所から立ちのぼる湯けむ りに地球の息吹を感じます。
農村の暮らしそのものを体験できる「農村民泊」、湯治文化を食で体験できる「地獄蒸し料理体験」、宇佐神宮の特殊神事「行幸会」をテーマとした歴史体験できます。